11/21, 23とひたちなかを往復してきた。そのことについて書く。超長文になるので何回かに分けて書くことにする。
あまりにも長いので折りたたむ。
日本のサッカーといえば、今ではすっかりおなじみとなったJリーグがある。では、Jリーグに入るにはどうすればよいかと考えたことはあるだろうか。
少しサッカーに詳しい人なら、「JFL(日本フットボールリーグ)」というリーグをご存じだろう。JFLは、「アマチュアサッカーの最高峰」と位置づけられるリーグで、諸処の事情からJリーグに加盟しなかった9チームで1999年からスタートしたリーグである。JFLの主なチームとしては、毎年天皇杯でJリーグチームを破って話題になる「Honda FC」や、私の応援している「横河武蔵野FC」などがある。
近年では、「Jリーグへの参入(加盟)条件」として、「JFLで4位以内であること」という条件があるため、将来Jリーグに加盟を目指しているチームもJFLに参入してリーグ戦を争っている。
さて、1999年に9チームでスタートしたJFLだが、その後チーム数を少しづつ増やし、現在では18チームで構成されている。それではJFLに入るにはどうすれば良いのか? 例えば私がメンバーを集めて「FC戸川」とかいうチームを作り、JFLへ加盟するにはどうすればいい?
答えは「まず都リーグに加盟し、そこから関東リーグに昇格し、最終的にJFLに昇格しなさい」となる。
都(道府県)リーグとは、各都道府県に存在するリーグで、東京都の場合1部から4部までで構成されている(2部以下はブロック制をとっているので同じ立場のリーグが複数存在する)。まず4部に加盟して、そこで好成績をあげれば1部まで昇格でき、1部で好成績をおさめたチーム同士(関東各都県、など)でのトーナメント戦「関東社会人サッカー大会」で所定の成績(原則2位)を収めると、今度は「関東リーグ」に加盟できる。
関東リーグは、1部と2部とで構成されている。2部で好成績をあげれば1部へ昇格できる。
さて、関東リーグ1部で好成績をあげたらすぐJFL昇格か、というとそういうわけにはいかない。関東リーグのほかに、日本には「地域リーグ」と呼ばれるリーグが全国で9つ存在し、それぞれのリーグで好成績をおさめたチ-ムがいる。JFLに昇格するには、このチーム同士で優劣を決しなければならない。
そこで行われるのが、今回の舞台となる「全国地域サッカーリーグ決勝大会(以下「地域決勝」)である。
地域決勝は、毎年11月末から12月初旬に(つまり、各地域リーグの結果が決まってから)行われる大会であり、原則的には各地域リーグの上位チームが参加してJFL昇格を争う。JFLへの昇格枠は「2.5」。上位2チームが自動昇格、3位チームはJFL下位チームとホーム&アウェイの入れ替え戦で昇格を争う。
今回の地域リーグの優勝チームは以下の通り。
- 札大GP (北海道リーグ優勝)
- Grulla盛岡 (東北リーグ優勝) (以下「盛岡」)
- NPO横浜スポーツ&カルチャークラブ (関東リーグ優勝) (以下「Y.S.C.C.」)
- AC長野パルセイロ (北信越リーグ優勝) (以下「長野」)
- shizuoka. 藤枝MYFC (東海リーグ優勝) (以下「藤枝」)
- 三洋電機洲本サッカー部 (関西リーグ優勝) (以下「三洋」)
- RENOFA YAMAGUCHI FC (中国リーグ優勝) (以下「山口」)
- カマタマーレ讃岐 (四国リーグ優勝) (以下「讃岐」)
- HOYO Atletico ELAN (九州リーグ優勝) (以下「HOYO」)
さて、先ほど「原則的に」と書いたが、実は地域決勝に参加するには、あと2つの道がある。
1つは「全国社会人サッカー選手権大会」で所定の成績を収めること。この大会は、例年10月前後に行われる大会で、各地域リーグや都道府県リーグの上位チームが参加してセントラル方式で行われる。この大会について語り出すとそれこそまたブログ数エントリが書けるのだが(決勝までいくと「5日連続で5戦」など)、それはさておき、この大会を利用して以下のチームが地域決勝に進むこととなった。
- 福島ユナイテッドFC (以下「福島U」)
さて、もう一つの道は、「Jリーグ加盟を標榜するクラブに対する優遇措置」というもの。
この制度は、「地域リーグ以下のクラスに所属しているチームで将来のJリーグ参戦を目指すものは、リーグ戦の成績に関らず地域リーグ決勝大会に出場でき」(Wikipediaによる)る、というもの。つまり都道府県リーグ(や、地域リーグの下部)に所属していても、この措置が適用されれば、リーグ戦の成績とは関係なく地域決勝に出場できる権利を得る。措置の適用には日本サッカー協会(JFA)の審査が必要とされる。成績に関係なくいきなり出場が決まるということで、相当厳しい審査があるのは想像に難くない。
この措置が適用されたのは、2003年のザスパ草津が最初である。草津は2003年当時関東2部に所属していたが、この措置の適用で関東1部をいわば「飛び級」して地域決勝に参加した(そして好成績をおさめてJFLに昇格した)。以後しばらくこの措置の適用はなかった。
しかし、2010年、この制度を適用して地域決勝に参加するチームが7年ぶりに現れたのである。
「長文注意: 「ひたちなかの悲劇もしくは奇跡」(その1)」への7件の返信
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都県一部リーグから関東二部への昇格の説明部分が不十分かと。
特に相模原にとっては重要かと思われるので。
ご指摘ありがとうございます。関東社会人サッカー大会はもう終わってて、相模原は準優勝だったんですね。
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そうですね。相模原の悲劇ばかり目立ちますが、関東2部を目指していた、
僕としてはパイオニア川越や東京23の方が悲劇かと思います。
http://blog.livedoor.jp/daishi50
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